メモリアルアートの大野屋

お仏壇の基本知識

お線香の豆知識

私たちは様々な場面で、何気なく、または周りの人に習ってお線香をあげています。お墓まいりで、お仏壇の前で、お線香に火をつけて供えることに、いったいどんな意味があるのでしょうか?お線香はいつから使われ、どのよう作られ、どう扱えばいいのでしょう?お線香に関するあれこれをまとめてみました。

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お線香について

なぜお仏壇ではお線香をあげるの?

お仏壇はもともと家の中のお寺で、ご本尊、仏様を祀るところです。この仏様への基本的なお供えものとして3つあります。すなわち、お花、灯り、そして香です。
ですから具足と言われる鋳物の仏具も、花立て、灯立て、香炉の三つ具足が基本になります。またお香には、仏 様へのお供えとは別に、お参りする人の身を清めるという意味もあるようです。
お仏壇に限らず、お寺やお墓では、仏様に対する礼として、お線香を供えます。こうした目に見えない崇高なも のへの謙虚な姿勢、感謝の気持ちは、いつまでも大切にしていきたい慣習です。

お線香はいつから使われているの?

香料としては、白檀や肉桂が、紀元前からエジプトを中心に用いられていました。日本には、インド発祥の仏教とともに、中国を経由して6世紀ごろに伝わったとされます。
ご存じの日本書紀に、淡路島に香木が流れ着いて、これを燃やしたら遠くまで香ったので、朝廷に献上したと書かれているそうです。淡路島は今でもお線香の産地として知られています。
奈良唐招提寺の鑑真和尚が来日すると、仏様のお供えとして、お香の調合技術を伝えます。そして次第に生活の中に、特に貴族たちの間で拡がっていき、枕草子や源氏物語にもお香の記述が出てくるようになります。お香を鑑賞するものとして捉えて、お茶の茶道、お華の華道と同様に、作法を伴った香道として成り立っていきました。
同時に中国からお線香の製法も伝わって、江戸時代に入ると一般庶民にも拡がっていくわけです。

どんな種類があるの?

お線香と言えば15センチぐらいの棒状のものが思い浮かぶと思います。この長さも長短いろいろあって、自分の使い勝手に応じて選べます。
長い時間焚けるよう、蚊取り線香のように渦巻き状のもありますし、逆に火の元を気遣って7、8センチの短いものもあります。
お葬式の時に炭にくべる、刻まれたお香は皆さんご存知の通りです。もちろん、ご自宅用だけでなくお寺向けのお線香もありますし、お盆やご法要の贈答に使われる進物線香も一般的です。 ちょっと特殊なところで、体に塗る(主に手)ための粉末状になった、塗香(ずこう)というものや、削って香りをだすお香もあります。一方、最近では、ミルキーやサクマドロップのお線香や、無煙無香のお線香が人気になっ たりします。

どんな原料が使われているの?

椨(タブ)を中心に、用途に応じて様々な香木や材料が組み合わされます。杉を中心にしたお線香は、煙がよく出るお墓参用が主な用途になります。 香木には、沈香(じんこう)、白檀(びゃくだん)などがあり、この他にもクローブと言われる丁子(ちょうじ)や、龍脳(りゅうのう)といった生薬系の原料が使われます。身近なところでは、シナモンとして知られる桂皮(けいひ)や、中華料理に使われる大茴香(だいういきょう)があります。これらの調合が香りの違いとして、メーカーさんの代々伝わる秘伝であったり、職人さんの腕の見せ所になるわけです。
香木の産地はインドネシアやベトナムといった東南アジアが中心ですが、年々希少になりつつあり、値段も大変なものです。グラムあたり数千円、木の塊でキロ単位になると数百万、数千万になるものもあるそうです。さらに沈香の中でも上質なものとされる伽羅(きゃら)は、ワシントン条約の対象になっています。

お線香をあげる作法のポイントは?

お供えですから、タイミングとしては、自分たちの食事と共に、お線香をあげると良いでしょう。働いていて三食ともにできない場合も多いでしょうから、朝晩でも構いません。お線香を焚いて、手を合わせれば気持ちを安定させる効果もあります。
それから、ご自分の宗派を知っておいて、その宗派に合った本数を上げましょう。例えば真言宗なら3本、曹洞宗なら1本、浄土真宗は寝かすなど、簡単な作法があります。また、お線香にともった炎や、ろうそくの火は、誕生日のように口で吹いて消すのではなく、手のひらであおって消しましょう。ご実家や親戚、身近な方のお宅に伺った時など訪問の際は、なによりまず最初にお仏壇の前に行かせてもらい、ご本尊、ご先祖様にお線香を供えて手を合わせるといった習慣が身に付くと、自分はもちろん、周囲から見ても気持ちのいいものです。

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祈りの心をお線香で

お彼岸やお盆のご挨拶として。お供えや里帰りのお土産として。また、喪中はがきが届いた時のお悔みに。祈りの心を届けるお線香の贈り物で、故人を偲ぶ気持ち、先祖への感謝の気持ちが必ず伝わります。

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ご進物のお線香とは

お葬式やご法事にご供養のお線香をお届けすることは、日本のしきたりの中で伝えられてきた、心優しい習慣です。花、灯り、そして香りは、仏様へのお供えの基本です。
実は「お香典」も、その名のとおり、もともとは現金を包むのではなく、お香(お線香)をお届けすることから来ています。弔慰の気持ち、ご遺族への励ましの言葉をお線香に託してお贈りしましょう。
また、今ある自分のルーツ、ご先祖様への感謝の気持ちを込めて、ご実家やふるさとのご親戚への贈答用にも最適です。よい香りはそれだけでご供養になるのです。

お盆休みの帰省に

お盆休みにご実家へ帰省する際に、あるいはご親戚のご法事に出向かれる際、清涼感のある香りの進物線香はいかがでしょうか?故人やご先祖様へのお供え物として、お菓子や果物もございますが、夏場の傷みやすい季節も気にせずにお使いいただけます。仏様への感謝の気持ちをこめてのご挨拶に、お線香をお供えください。

新盆のお見舞いに

故人が亡くなられた忌明け後、初めて迎えるお盆のことを「新盆(にいぼん・あらぼん)」あるいは「初盆(はつぼん)」と呼びます。新盆(初盆)は、仏様になられて初めての里帰りということで、いつものお盆より手厚くご供養するのが昔からの習わしとされています。
故人にもご遺族にとっても一度きりの特別なお盆となる新盆には、ゆかりの深い方ならば新盆(初盆)を迎えるお宅に「盆提灯」や「供花」、「お線香」などをお届けし、ご供養の気持ちをお伝えすることを新盆見舞いといいます。
月日が過ぎ行く中、故人を忘れずご遺族を思いやる「新盆見舞」は、日本の美しい礼節。真心を伝える贈答の習慣です。メモリアルアートの大野屋は、新盆見舞にご進物用お線香をお勧めいたします。

お彼岸のお参りに

お彼岸は、春分の日と秋分の日の前後3日、年に2回訪れる特別な期間です。お彼岸のお参りには御仏前としてお金をお包みしたり、菓子折りやくだものなどをお供えにお持ちしたりします。
品物には決まりがありませんが、故人のお好きだったものや、季節のもの、そしてギフト用のお線香もお勧めです。お彼岸にご供養されるご家庭へ、お世話になった感謝の気持ちや弔慰の気持ちを込めて、よい香りの進物用お線香を贈られてはいかがでしょうか。

のしの「表書き」と名前

ご進物のお線香はのしをかけて先方に贈ります。表書きは、四十九日までは「御霊前」になり、四十九日当日以降は「御仏前」とします。四十九日がいつかわからない場合は「御供」をお選びください。
年忌の法要やお盆、お彼岸は「御仏前」もしくは「御供」になります。 新盆の場合は「新盆見舞」も使えます。 お名前は姓名または姓のみを水引の下に書きます。連名にしたい時は、3名ぐらいが限度になります。それ以上の人数は、部署や社名など組織の名称とするケースが一般的です。明確な組織がない場合、「有志一同」として、別紙に個々人の姓名を書いて同封するとよいでしょう。

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